皆さんはすでに挿げあがった草履しか目にしたことがないかと思いますが、一番初めの本革の草履台は通常このように穴が空いておりません((+_+))
なのでこういった道具で花緒を通す穴を開けなくてはいけないんですね。
ちなみに一番左は先が点灯する耳かきです。
それではご一緒に裏方である「草履の穴開けの作業」をご覧ください。
まず草履を裏に返し、後ろ側の蓋を開けます。
パカッ。
次に穴の奥の方を耳かきで照らしながら尖った道具(以下トンガリ)で中心より若干内側らへんをブスッ刺します。
ブスッ。
すると裏側からトンガリに刺されたことによってこんな風に表面が少し浮きます。
そうしたらその部分に円柱型になっている桐(以下アンパンチ)でくり抜くように押し回します。
するとこんな風にポコっと穴が貫通します。
できたら次は反対側も裏からトンガリで刺して表側をアンパンチで穴を開けます。
次は前側です。
トンガリ工程は後ろと同じですが
表側は別の細いアンパンチを使います。
グサッ。
パカッと貫通したら完成です。
コツなどは特にありませんが、あえていうなら一発勝負な作業なので経験に基づいた
「ここか、エイッ!!」といった思いっきりが必要ですかね。
あと草履に傷などがつかないように作業台には極力なにも置かない。←これ重要。
ボールペンなんかは特に危険です・・(T_T)シクシク