本日は黒草履の鼻緒を挿げ替えました。
これはよくある事例なんですが「喪服用の黒草履」というモノはお葬式などがある場合しか使用いたしません。
なので一度ご使用された後は数か月、または数年保管状態となる場合があります。
それが合皮の草履の場合、そこで起きるのが「加水分解」。
空気中の水分と合皮の生地が化学変化を起こして生地を傷めてしまうわけなんですね((+_+))
「一度しか履いていないのに!キィーーー!!(-"-)」
となるのはもちろんなんですが、そこは価格が安い合皮ならではのメリットデメリットがあるわけなんです。
合皮の草履の保管の基本は
「日が当たらない」
「風通しが良い」
「湿気が少ない」
この三つが草履の寿命を延ばしてくれます。
箱にキチンと入れたままっていう保管が一番ダメなんです。
なのでちょこっと箱のフタをずらしておきましょう。
今回は劣化が起きない印伝の生地鼻緒(¥8,640-)に挿げ替えました。
前坪(指で挟む部分)も生地なのでこれでもう安心です♪