草履の挿げ工程

ここ数日間で「草履の直しってできますか?」「鼻緒を少し緩めてほしいんですけどできますか?」などと2件ほどお問い合わせをいただきました。

 

もちろんできます!草履の修理でも鼻緒の調整でも!

いや~しかし当社と昔からお付き合いあるお客さんが「靴屋さんに持って行ったら断られちゃって・・・(テヘペロ♪)」みたいに言われた時はさすがにショックでした。

まだまだわたくし共の営業が足りてないということでしょうか・・・

 

そんなわけで今回は草履の挿げの工程を見ていただきたいと思い、こちらの花緒と草履台を挿げ上げてみようかと思います。

 

まず花緒伸びなどが起こりにくいように花緒の根元に紐の力が分散するよう細工をします。その後カナヅチで軽く結び目を叩いておきます。これをするのとしないのとでは鼻緒の寿命の長さが全然変わってきます。

 

すべての紐を穴に通します。
後ろ側を通して、前坪側を通して、前坪側を調整してから後ろ側を調整します。

 

そして花緒の残りの紐を仕舞います。前坪部分を見ていただけるとわかりますが、この時できるだけ紐を切らずに隙間なく折り畳んで収納します。手間なことですが次に挿げ調整をする人が仕事をやりやすいようにこれはかかせない作業です。

 

そして最後に裏にU字釘を打ち込んで、花緒をよく引っ張り形を整えて完成です。

ジャーン!